2009年08月11日

選挙ボランティアに行ってきました

カタロニア讃歌 (ちくま学芸文庫)
カタロニア讃歌 (ちくま学芸文庫)

オーウェルというと「1984」ですが、これはルポとしても非常に面白い、彼の原点。無政府主義への愛については苦笑せざるを得ない面もありますが、ソ連への怒りが基盤なので仕方ないでしょう。
何故この本を上げたかは、以下参照。



突然ですが、私は「何もしないこと」を誇り、何か物事を良くするために動いている人間を冷笑するだけで代案も示さない人間は、真性のクズだと思っています。
勿論、その行動が完全に的外れでむしろ有害なら話は別ですが、実際に抗議行動には成果が上がったわけです。

ですから、もうこんな事を言って恥じないソフ倫に対しては、遠慮無く「クズ」の称号を進呈して良いでしょう。

それにしても、「大人の対応」ですか……

>公官庁などからは、ソフ倫の今回の動きを評価してもらい、理解していただいてはいます

「評価」とは、要するに「法的根拠がなくても言うことをきいてくれる、お利口なワンちゃん」、と言うことです。
正論を言って戦ったら叩かれる?今が、叩かれていないとでも?
繰り返しますが、チャタレイ事件の時に「大人の対応」などしたら、どうなっていたと思いますか?
正論をもって徹底抗戦した文学者達は叩かれたんですか?息の根を止められたんですか?


過去何度もソフ倫の行為を、チェコ解体をナチスに許したベルリン会議になぞらえてきました。(ベルリン会議自体はチェコ解体を禁じている、と言う突っ込みに対しては「だからこそ例に挙げてるんだろ!」と答えておきます)

ですが、現状はむしろスペイン内戦でしょう。オタク文化の興廃は、暴走するナチスもどき集団を止められるかは、この選挙戦にかかっています。
つまり、我々は、後々こう言われないようにしなくてはなりません。

「その時、君達はどこにいたのか?」

ま、スペイン内戦に例えると、ソ連の介入と粛清が決定的な破滅を呼んで云々の話になったりしますが、とりあえずは教科書レベルの話で理解してください。って言うか、ソフ倫はソ連の立場に近いのですが、そこまで(実力的に)過大評価してやる必要もないでしょう。


と、ソフ倫に対する怒りで前置きがまた長くなりましたが、以下本題。


東京にいるのをいい事に、某議員の選挙ボランティアに行ってきました。
カンパもそうですが、こう言う協力は決して無駄ではありません。結局、選挙でもなんでも、戦いとは、単純で地道な下らない作業の連続なのですから。

さてこの選挙ボランティアというのは、ほぼ全ての候補が募集しています。
年齢や資格は基本的に不問で、電話やメール一本で登録可能。いつ・どこに行けばいいのかはすぐ教えてもらえるので、それこそ即日でも参加できます。

私のやった作業内容は、チラシを折り込んだりポスターに両面テープを貼ったり。あとは、なんといってもポスティングですね。

この辺、選挙と言ってもやる事は非常に当たり前の作業ばかりですから、気負う必要はありません。

また、私の行った所は名前と可能な時間を書くくらいで、職業や住所も聞かれなかったので、言いたくない人もすんなり入れます。(これはこれで問題かと思うのですが…… 後述)


来ている人は割と多彩。学生・主婦・引退後のおじさん(お爺さん)と言った時間のある人達は、やはり定番で多いようです。

ちなみに、会社がはねてから来る人も結構居るようなので、自分が可能な時間を確認して連絡してみましょう。案外仕事はあるものです。


当たり前ですが、文房具等は貸与されるので手ぶらで行って大丈夫です。
ただし、あくまでボランティアですから、出してもらえるのは水分補給用のお茶くらいだと思いましょう。食事は持参するなりする必要がありますし、交通費も出たりでなかったりのようです。基本的に、全部文字通り手弁当という覚悟で行きましょう。まあ、大した額では無いですしね。


作業については、他にはチラシを配ったり電話をかけたり、場合によってはパソコンの入力等もあるみたいです。別に、選挙期間以外も募集してるようですが。

さて、主にやってきたのはポスティングなのですが、これは結構辛い作業でした。

まず、チラシは重いです。大体1枚が7グラム程度らしいのですが、数百枚単位で持ち歩きます。鞄から出すのも一苦労ですし、投函作業は「片手でポストの蓋を押さえ、もう片方の手で押し込む」が基本となるため、結構大変。片手ではまずできないと言うことは、自分の家のポストで確認してみれば、すぐわかると思います。(新聞なら、質量があるので片手で押し込めるのですが……)
そもそも、熱帯そのものの東京は昼を回ると地獄と化し、水分補給は必須。
また、チラシ投函不可のポストは入れると大問題になりますから、その確認も必要。また都内は地図に載らない細かな道も多く、そこに分け入って一軒一軒入れていくのは結構時間がかかります。油断すると迷いますしね。
それと、アパートなどではポストがまとまっていないことが結構あり、こうなると各階を回って一戸一戸投函することになります。

ただし、見つけにくい家・投函しにくい家は、投函すれば効果的になる可能性が高いです。(例えば、全ての政党のビラが入ってきた場合と、ある政党のビラしか入らなかった場合、どちらが好印象かは言うまでもないでしょう)なので、ちょっとした宝探し・実績解除気分で歩き回る意味はあります。

とは言え、面倒がってこの辺をすっ飛ばしてしまう人が多いのではないか、と言うのは感じた疑問。
特に、別に身分証明書を提出するわけでもなく、はじめて来た人間に大量のビラを持たせて一人で出してしまうわけで。ただ、そこをチェックするだけのコストがかけられるなら、そもそもボランティアなどに頼らないわけで、これは仕方のない所なのでしょう。

勿論、これから参加してみようという人は、絶対にそんな事はしないと信じていますが。

とにかく、役に立っているという実感があるのと、ネットで物を書くよりもはるかに効率の良い活動であることは確か。特定選挙区の有権者、それも広い層に働きかけるような活動は、ネットではできない事です。
チラシ程度に何の意味が?と思われるかもしれませんが、十人に一人くらいは、斜め読みでも読んでくれるでしょう。その内のさらに十人に一人くらいは、じっくり読んで投票行動に繋げてくれるかもしれません。さらに十人に一人くらいは、他の人との話題にしてくれる可能性もあるわけです。決して、軽視すべき事ではありませんし、だからこそ各陣営とも少なからぬお金をかけて、一所懸命ビラを刷ってまくわけです。

パソコンの前で目的もなく過ごすだけの時間を、少しばかり使ってみても、損はないはずです。
そもそも政治活動は、自分の利益のために行うわけですから。
心の糧である創作物が規制されてから、有権者や政府を呪っても何の意味もありません。できる事をやっておくことは、精神衛生上も悪くないことだと思いますよ。


なお、今回とは関係ありませんが、運動員の連座制について、政治家が激しく抵抗した理由も良く解りました。そりゃあ、ある程度の地位にある責任者ならともかく、運動員レベルをチェックするのは無理でしょう。スパイの歴史が示すとおり、末端構成員まで完全な統制をひくなど、軍隊や情報機関ですら不可能なのですから。


とにかく、この時期各候補の事務所は猫の手も借りたいほどの状況にあります。当然、これに協力すれば、各候補はより多彩な戦術・より多くの宣伝・より厚みのある活動を行うことができるようになります。
カンパを行うのも勿論ですが、手空きの時間が週に数時間でもあるのなら、このふざけた状況を何とかするために、表現規制反対派候補に力を貸してみませんか?

どのような候補に力を貸したらいいのかは、この辺を参照して下さい。


あなたは今、どこにいますか?できる事なら、実はいくらでもあります。



スペースシャトルの落日~失われた24年間の真実~
スペースシャトルの落日~失われた24年間の真実~

上の、ソフ倫に関する言語道断なインタビューを読んで最初に思い出したのが、これ。
チャレンジャー号が爆発事故を起こした時、NASAの技術者はこんな環境では事故が起きてしまう、と必死に打ち上げ延期を訴えました。
これに対して、NASAのマネジメント部門(政治的方面から、とっとと打ち上げろとせっつかれていた)は、彼らに向かって「大人になれ」と言い捨てて、打上を強行。
何が起きたかは、歴史が示すとおりです。



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