2009年08月25日

うみねこのなく頃に 散 EP5 感想

最終考察 うみねこのなく頃に Witch-hunting for the Episode 1-4
最終考察 うみねこのなく頃に Witch-hunting for the Episode 1-4


コミケで並ぶつもりはなかったため、漫画王からの通販で月曜日の夜から開始しました。
インストールが上手く行かなくて焦ったものの、どうやらDVDROMドライブの調子が悪かっただけと判明。胸をなで下ろして起動。


当然ですがネタバレ全開なので、未プレイの方は帰れ。


とりあえず、メタ部分から前回のおさらいをしつつ、物語はいきなり二日目からスタート。
さすがに、戦人以外の子ども達が全員死亡から開始というのは予想外でした。

となれば、やはり犯人は戦人と思うのが自然なわけですが、中盤でこれも赤にて否定。
何やら、雲行きが怪しくなってきます。

そして、上位世界のルールもどんどん混乱して行き、推理でも何でも無い所で引っかかるポイントが、加速度的に増えていきます。

一番象徴的なのが、ノックスの十戒。
ミステリーかファンタジーかで争っていたのが、前作までの「ゲーム」の構造。ところが、「これがミステリーである」事を前提に「赤き真実」を振り回すのは、完全にトートロジーですよね?

「これがミステリーである」が前提なら、魔女は最初から存在を許されません。それこそ反則では?

余談ですが、だからこそ私は、「ひぐらし」に対して良くされる「ミステリーとして反則」と言う批判は間違っていると思っています。だって、「ミステリーかホラーか」が提示された謎だった以上、「ミステリー」を前提とした批判は無意味じゃないですか。

「ひぐらし」の問題は、「ホラーとしても一貫性がなく、横紙破りになってしまっている」点だったわけで。

また、メタと盤上の境目がかなり酷いことになっています。
盤上の「現実」と、それと隣り合わせに存在する「魔女の世界」、さらに上位の「メタ」が入り交じるため、理解がどんどん困難に。大体、「現実」に探偵という「メタ」な存在が居て、「魔女の世界」に割り込んで赤き真実を振り回す段階で、何が何やら。探偵が「現実」の担当なら、絶対に「魔女の世界」に直接乗り込んではいけないはずです。ルールではなく、演出や情報整理の観点からも。
「ミステリー」なのであれば、「魔女の世界」を「現実」の手がかりのみで否定しなければならないのですから。

あの構造ってこう言うことなんですよ。

読者1「密室って言うけど、××って方法なら破れるよね?」
読者2「でも、容疑者自身がそんなことしてないって言ってるよ」

これで、読者1が納得すると!?

他にも、大前提であったはずの金蔵の不在(戦人の反論で発生した場所特定の不能という属性)について、赤字で「屋外にはいない」と言う断言が出たり、「ゲーム」としてはルールがなってません。と言うか、ちゃんとテキストの推敲がされてない印象です。

ヱリカの行動が、「探偵」と言う物に対する強烈な皮肉、またはタチの悪いパロディなのは解ります。そして、それこそが「ミステリー」で「アンチミステリー」な作品の根幹だと言うことも。
でもこのパート、はっきり言って面白くないですよね……
それにこのシーンで、ベルンカステルがヱリカの証明を待たず、赤き真実を振り回しているのも気になります。彼女ができるのはあくまで「昇華」だけだったのは?

それ以前に、延々と続く、解りきった証拠崩しの失敗は、ただの時間稼ぎにしか見えません。画面エフェクトで延々と引っ張っていますが、読者はオープニングのシーンに戻った段階からずっと、戦人が新たな真実を提示するのを待っているわけです。話が進まない、言うならばRPGの操作できない戦闘シーンのような引っ張りは不要でしょう。

結局話が動くのは「???」に入ってからってのは、幾ら何でもあんまりです。

そもそも「現実」での展開が少ない上に、最後の逆転劇もカタルシスに欠け、いかにも端境期としか言いようのない印象。
そもそも、最初に戦人は犯人じゃないって赤字で宣言してたじゃないですか……

どうも今回は、締め切りに追われた失敗作と見るべきじゃないかと思います。
これは、発売を半年待つべきだったのでは?

結構期待していただけに、残念です。



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