2009年09月10日

るいは智を呼ぶ ファーストインプレッション

るいは智を呼ぶ 通常版
るいは智を呼ぶ


PCゲームは、すぐに市場から消えることもあって確保だけはするものの、安易に積まれてしまうのが困った所。プレイ時間が長いせいで起動を躊躇うようになってきたら、オタクとしてロートルと言う事なのでしょうが……

まとにかく、おおかみかくし(感想はこちら)が予想よりはるかに早く終わったので、比較的評判が良かったこのソフトを起動です。

物語の基本的な構造は、最果てのイマや家族計画のような、傷を負った(はぐれものの)キャラクター達が寄り集まって色々やるタイプ。オタクのコミュニケーション不全が云々言われることもありますが、実は児童文学なんかの王道でもあったりします。
ちなみに、この界隈ではエッジなはずのKeyが良くやる「家族」の言葉に寄りかかったあの系統は、児童文学としては極めて古いタイプ。20世紀後期以降は、家族や友情の価値は自明ではなく、一所懸命価値を作り出していく所にドラマを持たせる方向にシフトしてます。

閑話休題、この手の作品は、各キャラが「はぐれ者」である事が前提なのでかなり思い切った魅力を持たせられます。逆に、彼らをまとめ上げるのが難しく、ライターの能力が丸わかりになる怖い分野でもあります。

さて、文章は水準以上。言っちゃ悪いですが、おおかみかくしより上です。こなれてます。

前述の通りメインの売り物になるキャラクター達も、十分に魅力的。









ちなみに、主人公の「智」さんは、こう言うお方です。↓




勿論、♂です。

まあ、そう言う話ですね。昨今珍しくもございません。

基本的に会話のノリとエッジなネタで切り込んで行くタイプの話なので、面白さは折り紙付き。この手のは、開始3分で電源を切られる恐怖と戦っているわけで。

従って、

「昭和の伝統はわかんない。だって、私平成―――」
「かあっ!」
「なに?!」
「あなたは今地雷を踏もうとしました」
「地雷?なによ、誕生日の話なんだけ―――」
「かあっ!」
「な、なに?!」
「もっと気をつけてくれないと困りますよ!エッジの上でダンスをするのはマイナーの強みですが、だからといって信管を叩いて不発弾をわざわざ爆発させるのは愚か者のなせるわざなのです」


と言うようなノリで、終始会話は進んでいきます。

ただ、ちょっと文章に緩急が付いていない所が問題。。ネタを連続で繰り出す所などはノリが上手くはまっているのですが、物語を進めるべきパートでは冗長に。三行までしか表示できないテキストウィンドウ方式なのですから、もう少し言葉を精査して欲しいと思います。

それと、各人の問題を提示と同盟関係の構築に至るまでが長いですね。仕方ないと言えば仕方ないのですが、各人の抱える問題が上手くリンクしてない事もあって、本編へすんなり入るのが難しくなっています。(この辺、各人の問題が非常に明確でそのままクライマックスまで一直線に繋げられていた家族計画と比較すると、拙さが見えてしまいます。あれも、同じように「家族計画」発動までが長かったですが)

とは言え、シナリオはきちんと作られていて面白いので、クリアまで特に問題無く行けそうです。

ところで、プレイ開始から5時間ほど経ってまだ一回も選択肢がないんですが?
最近、このパターンが多すぎませんかね?



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