2009年09月05日

予算執行停止と「対等な」安全保障と

選挙というのは「制度化された革命」に他ならないので、政権交代は混乱を伴います。それこそ、アメリカのように、かなり数の公務員まで入れ替わるような強烈なのもあるわけで。

と言うわけで、当然の混乱と懸案の「安全保障」についての話を少し。なお、両者に関連は特にありません。同じ新政権ネタでまとめただけ。


・予算執行停止
批判は多いようですが、こんなのは当たり前のことです。
新政権が新施策を実施するには現ナマが要り、同時に前政権の施策で眼鏡に適わない物は止める必要があります。それが政権交代です。
執行停止が長期に及べば問題が出てきますが、現状では与党内で調整が終われば、再補正予算案は一瞬で通せます。逆を言うと、簡単にひっくり返せる物を、律儀に執行する義理はありません。
勿論、一党が衆参で絶対多数を押さえる状況への懸念は、別の問題として存在します。

後、知事会がグチャグチャ言っている「雇用対策」については、唾でも吐いてやればいいと思います。

時給800円未満の短期雇用(早い話がアルバイト)を用意して、「雇用対策」などと胸を張っていた無駄金使いは、真っ先に切るべきです。そんなクズみたいな雇用であればどこにでもあるわけで、(コンビニバイトとか)常雇・正職の提供がなければ応募がないのは当たり前です。それなら、少なくとも関連企業が業績を維持できる公共事業の方が、はるかにマシでしょう。

この辺が簡潔にまとまってますね。

個人的に見聞きした範囲では、仕事を用意したのに応募がなくて業務が滞りかけ、役所のOBや家族を動員して乗り切るという笑えない事態が発生したりしてました。ちっとも「おいしくない」バイトなので、広報に載せても人が集まらないわけです。本当に、誰も幸せになってません。

まあこれは、派遣村にブラック企業の求人票を集めて持って行って逆ギレした、無恥な厚労省も同病ですが。(監督官庁が、労基法違反の常習者に行き場のない労働者を押しつけるって、何のギャグでしょう?)


・安全保障の話
アメリカが割と慌てて予防線を張っていたりする、日米安保を巡る問題。社民がいち早く現実路線への同調を見せていたり、割と対外的には丸く収まりそうです。(それ自体は良いと思うんですが、社民はますます民主党から分かれてる理由が不明に…… って言うか、そう言う路線だったら、比例代表で社民には投票しなかった、と言う支持者が大半の気がしますが。東京ブロック除いて)

ですがこうなると、逆に「選挙前のぶち上げは何?」「対等な関係って話は?」になるわけです。当たり前ですね。

ですが、これには大きな逆転のチャンスがあると思うんですよ。
それは、捜査可視化を含む警察改革。

児童ポルノ法等の問題ともリンクしますが、警察の前近代性・やりたい放題はこの国のガンです。
そして、アメリカが日米地位協定を絶対に譲らず、駐留米軍の犯罪者を引き渡さないのも、これが理由(少なくとも建前としては)です。
当たり前ですよ。ミランダ宣告も不要。弁護士呼ぶのは妨害しまくり。あげくに通訳をつけずに取り調べして取った調書も証拠採用。こんな恐ろしい司法制度に、自国民を預けられるか、と言うのは実に納得の行く理由です。私だって、引き渡して欲しくありません。残念ながら、引き渡す以前にこれが「愛すべき」我が祖国なわけですが……

なお、2001年の身柄引き渡し問題の時にアメリカ側が犯人引き渡しの条件として提示した内容が、ここにありますね。

見ると解りますが、実に真っ当な要求内容です。この程度の規制が日本に無いのが泣けてきます。
これは、国連から繰り返し是正勧告を受けている事でもあります。

余談ですが、この前の国連女性差別撤廃委員会のふざけた勧告に対し、私が「拘束力はないから無視すればいい」と言う議論に与しないのは、こう言う前提があるためです。
つまり、不当な勧告に対しては反論し、撤回を要請する必要がありますが、多くの勧告は真っ当ですし、その権威をみだりに貶めるべきではありません。そうやって国連勧告の権威を貶めるのは、国連の枠組みを利用して外交を展開する上でマイナスにしかなりません。(何度も例に挙げている、対北朝鮮非難決議が典型ですね)

話がそれましたが、こう言った現状を是正し、可視化法案に代表される司法制度改革を推進するのは、「安全保障問題」での得点稼ぎになります。

司法制度改革を行い、その成果を持って、地位協定を改正し、犯罪者引き渡し義務を認めさせるのです。

これを成し遂げた上で、「対等な関係」に近づいた、と宣言するのは、決してお為ごかしなどではないでしょう。何よりこの方法は、国民への恩恵が非常に大きい上に、米軍の担ってる機能を自衛隊に移す場合のような予算措置は不要です。逆に、思いやり予算の削減のような、米側の抵抗が大きくなる事案でもありません。

非常にリーズナブルで合理的な手だと思うんですが、どうでしょうね?


ところで全然関係ないですけど、例のヘリ空母は、批判されたらひゅうが型と大差ない物に変えた上で「ほら、空母じゃないですよ」とアピールするつもりなんですかね?
民主政権で逆風の中、外見が完璧に空母&舷側エレベーターな艦を出してくるってのは、蛮勇も良い所だと思うんですが。



検証地位協定 日米不平等の源流

↑お気楽に口にされる「対米追従」と言う批判フレーズも、沖縄で口にされれば血で書かれた文字となるわけで。
米軍の「迷惑レベル」を下げる意味でも、司法改革をテコにした地位協定改訂は狙うに値する目標でしょう。




タグ :社会軍事

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