2009年09月07日

それだけはやめろ!比例定数削減問題


なにげに一番気になっていたのが、この議員定数削減問題です。

比例削減方針変えず=岡田民主幹事長(時事ドットコム)

そして、岡田幹事長は、これを押し通す気満々のようで。

「だから民主党は!」と言っても仕方ありません。何しろ、これについては自民党も似たようなことを言っていましたから。

とりあえず、問題点を整理。


1,議員定数削減自体が愚か
給料の高い国会議員が減ってざまを見ろ、と言う意見をたまに見るのですが、議員は国民の代表です。
国民の代表が減ると言うことは、相対的に選挙を介さない官僚の力が大きくなります。(官僚の方を減らせと言ってるんじゃありませんよ)
何より、議員の数を減らせば、少数意見を代弁するタイプの議員から職を失うことになります。当たり前ですね。結果、損をするのは国民です。

人口比で見れば、日本の国会議員数は非常に少ないと言うことも、把握しておきましょう。
え、アメリカ?
選挙制度にしても政治システムにしても、あの国は世界から見て例外の固まりなので、参考にしないように。と言うか、アメリカの制度の根幹には議会不信がありますので。(当時、議会がもっとも力を持っていたイギリス相手に戦争をして、独立したため)


2,削るにしても、比例を削るな
小選挙区制は、極端から極端に振れます。今回の選挙が非常に解りやすいですね。毎日新聞が端的に書いてますが、自民と民主は選挙区の得票率で10ポイントも差がありません。しかし、議席は3.5倍。
これが何を意味するかというと、少数意見は見向きもされなくなるわけです。
仮に国民の4割が賛成、6割が反対する事象が争点になった場合、国会の議席は両派が4:6になるのが理想です。それが「民意を反映」すると言うことですから。しかし、小選挙区制では、6割の派閥が全議席を独占することは普通に起きます。利用しているのは米英両国くらい。
イギリスはアメリカに比べると、完全な二大政党制になることもなくバランスが取れているように見えますが、やはり極端に走りやすい状態にあります。成文憲法が無く、政権取ったらやりたい放題のシステムと合わせて、十分危ない国ですね。欧州一の監視社会ですし……

実態として、現行の日本の制度、小選挙区比例代表並立制では、比例区は、少数意見の反映を担保し、極端な議席独占を阻む役割を担っているのです。社民や共産なんて、比例区がなければ消し飛びますしね。



つまり全体として、民主党は「少数者の意見なんぞ聞く気はない」と言っているに等しいわけです。と言ってもこれはもう、大政党の弊害みたいなもんですかね。とは言え、巨大政党自民党は、かつて(中選挙区時代)幅広い層から支持を集める国民政党でした。それを考えると、鶏が先か卵が先かの疑問が浮かんできますが。

閑話休題、この問題については、当然ながら連立相手の社民は大反対していますし、党内にも異論有り。
定数削減自体はマニフェストの中でも大して注目されていなかった部分ですし、(特に選挙戦中は、応援相手の欠点をわざわざ指摘する理由がない、と言う理由でスルーされていた場合も多い)とっとと撤回して、経済や医療・司法問題に注力してもらいたいものです。




タグ :社会

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この記事へのコメント
危険性に気づいていない人が多いみたいですね。心理的に「組閣・予算>次の参議院選挙>次の衆議院選挙」となるのも分かりますが、これは通さないようにしないと。ある意味、民主の一挙一動に注目が集まっている今のうちかと。
Posted by Aruzya at 2009年09月09日 00:25
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