2009年09月14日

東京マグニチュード8.0 視聴開始


東京マグニチュード8.0 (初回限定生産版) 第1巻 [DVD]
東京マグニチュード8.0

アニメ会のpodcastで面白そうに話されていたので、視聴開始。youtubeで見れる環境は、放映途中で評判を聞いた場合非常に便利。

まず、作画が非常に力が入っているのに驚かされます。第一話の科学未来館の段階で、ちゃんと現地取材をして描いているのが良く解りますね。食べ物が美味しそうに描けているのもGOOD.
ただ、オープニングの崩壊した東京の風景が、地震で壊れたように見えないのはNGでしたが。あれは、長期間風雨にさらされたか、砲撃を受けて放置された感じですよね。

一方キャラでは、確かに評判どおり主人公の弟・悠貴君がピカイチ。健気で可愛くて(性的な意味ではなく)ああ、昔可愛い弟が欲しかったっけなあ、などと思い出したり。小学校の時とか、仲の良い弟がいる友人って、羨ましくありませんでしたか?


第一話:夏休みに弟を連れてお台場に来た女子中学生の主人公が、大地震に巻き込まれる。

テレビに映るチデジカはギャグとしても、お台場の理由はフジテレビがあるからなんでしょうかね?そう言う企画物は地雷原なので、少し警戒。
しかし、最後の最後まで地震を起こさず、ラスト30秒で次に繋げるのは手堅くて良いですね。
ちなみに、かなりダメな感じに描写されている主人公ですが、私は結構共感できました。思春期の厭世観を上手く表していると思います。セリフから、中学受験の戦争を勝ち抜いたのに、当然続く大して面白くもない日常に疲れているのが伺えます。ええ、中学受験というのは本人のモチベーションなんて望めない代物ですから、その気持ちは良く解ります。
と言うわけで、つかみはOK. 即第二話に進みます。


第二話:主人公ははぐれた弟を発見。
今回登場の日下部真理さんが、実に気っぷの良い姉御。序盤で主人公二人に大人の同行者を付けたことで、安心して見れるようになりましたね。上手い配置です。
真理さんのバイク便の中身は、少し気になります。バイクを起こした時の表情から、ケーキだけではない可能性が。
それと、災害時でもワンセグが見れるというのは、スポンサーの宣伝シーンですかね?
また、主人公達が休んでいたのは、フジテレビの大階段ですね。


第三話:帰宅困難者となった主人公達は、水上バスに乗船。日の出桟橋から徒歩での帰宅を目指す。
大量の帰宅困難者の発生、お台場の孤立。この辺は、政府のシミュレーションどおりですね。
ただ、水上バスの運行も開始され、復旧は順調。どうドラマを作って行くかが疑問になってきます。
ところで、真理さんの子どもは既に死んでそうですね。となると、二話でバイクを起こす時の表情は、そっちの方の意味かな?


第四話:芝公園の避難所で物資を入手。帰宅ルートを確認し、移動を開始。
海保も陸自を展開を終えているようで、やはりドラマを作りにくそうです。少なくとも、お約束の治安崩壊ネタは、こうなると使えません。
主人公が不安でパニクっているのは解るのですが、弟と真理さんが必死に雰囲気を良くしようとしているだけに、ダメさが際だってしまっています。和解の前提ではあるんですが、ちょっと食傷。
東京タワーの崩壊は…… やっぱり、無理矢理イベントを作ろうとしたことの弊害ですね。周囲のビルが無事なのに倒れる上に、被害の描写が半端で、無理矢理いれた感が大きいです。


第五話:次に向かった避難所は、主人公の学校。
ここまで、一回も血が流れていません。
別にはだしのゲンのようなエグイ映像を流す必要はないのですが、あれだけ被害が出ているのに、包帯に滲んだ血の描写もないとなると、大分リアリティが削がれます。勿論、リアルなら良いってもんじゃありません。リアルだからと言って、避難所で偉そうにふんぞり返る役立たず町会幹部とかを出しても、不愉快なだけですし。。
ですが、画面を賑やかすために被害は大きくするのに、細かい描写がアンリアルに重くないのが、問題なんだと思います。
ついでに、今まで上手く作品内に入れ込んでいた宣伝(ワンセグ・地デジ)を、今回はテロップ流しという最低の手法で行っているのも気になります。
何もできない主人公の描写や、学校が非日常空間に化ける雰囲気作りなどはちゃんと描けているだけに、勿体ないです。
壊れてしまったお婆さんとか、派手でないエピソードは、短時間で丁寧にまとめてあってウルっと来ました。こう言う方向性は正しいと思います。


第六話:三軒茶屋が家事になっていると聞き、焦る真理。また、事務所に立ち寄った真理は二人をおいて帰るように、同僚に勧められる。
今回は、視聴者がそろそろ思い始める、「真理は二人をおいて帰るべきでは?」の疑問を解決する回。この話に限らず、こなすべきイベントは堅実にこなして来ています。回想シーンによる決意表明は、ちょっと弱かった気がしますが。
それにしても、毎回毎回都合良く余震が起きすぎですよね。必ず大きな建物がタイミング良く倒壊するのと合わせ、繰り返しギャグみたいになってしまっています。


第七話:六本木を経由し渋谷に向かう三人は、ロボマニアの少年ケントと出会う。
第一話で如何にもという感じで出てきた捜索用ロボットが、やっと登場。死者が最初の八百数十名から十六万まで増えるのは、実にリアルです。阪神を思い出しますね。
ただ、関東大震災を超える死者数というのは、かなり無理があるかと。当時より人口密度は上がっていますが、建物の耐震性と防火体制がまるで違います。そもそも、関東大震災の死者は大部分が火災。自衛隊の早期展開で治安も維持されているようですし、そこまで増える理由が画面からは伝わりません。上空からの映像でも、火災はほとんどありませんし。
ケント君も、真っ直ぐで格好良い理系少年。彼があった災害は三年前らしいので、現在から見るとギリギリ未来ですかね?


第八話:悠貴が倒れる。
今まで出てこなかった、鉄火場たる病院にシーンが移ります。ところが、これがまた……
第五話の感想で書いたとおり、画面が綺麗すぎるのです。医者の白衣も患者の包帯も、血の一滴も付いていません。おかげで、雰囲気が台無しに。主人公の格好が、回が進むごとに少しずつ薄汚れていっているのに感心していただけに、これはないです。
それにしても、ロビーで医者が診ていたのは、悠貴でしょうか?服の色は同じなのですが、二人がボンヤリ遠くから興味無げに見ているだけなので、違いますよね。「呼吸・脈無し」で付けられたトリアージタグが黒。つまり、あの患者(悠貴?)は、手の施しようが無く死亡確認と言うことです。
しかし、そうでなかったとしても、これは悠貴は死んでる描写ですよねえ。真理さんのセリフと良い、見えない表情と言い。他の子を孫と思い込むお婆さんは、この伏線とも言えますし。
ただ、三人が合流するシーンで、重傷者を運ぶヘリが舞い降りています。ここは思わせぶりなカットだったので、実は悠貴は運ばれていただけ、と言う可能性も……


第九話:三軒茶屋に到着。真理の家族の死亡を確認。
悠貴が重要な役割を果たしますが、彼が主人公の見ている幻影だとすれば、彼女の強さまたは成長を示す事になりますね。
そして、またしても悪い癖。火事に巻かれて死んだ人間が大多数の避難所に並んでいる死体が、恐ろしく綺麗なのですが……
醜い死体を出せと言うのではなく、見えない・見せないことで演出するべき所でしょう。何というか、テレビドラマのフォーマットなんですかね?役者がやる事が前提のドラマでは、死体の顔や一部は必ず綺麗なまま画面に映さねばならないという鉄則があります。でも、これアニメなわけで。
そして、娘はともかくお婆さんまで何の問題もなく生きていたのは、展開上少し疑問。悠貴の死の重みを増すためでしょうか?


第十話:両親は無事だった。再会のために避難所に行った主人公は、悠貴の死を思い出す。
もう前回で悠貴の死はほぼ確実になっているわけで、ここの姉弟の会話は辛すぎます。手遅れなんだよ。何もかも遅すぎるんだよ!
ですが、ちょっとこれは引っ張りすぎでしょう。Aパート終わりには真相を明かすべきだと思います。見え見えのまま続けられると、食傷気味に。
そしてまた、余りにタイミング良く起きる余震と、タイミング良く崩壊する建物……
だから、何回同じパターンを繰り返すのかと!少しはひねれと言いたくなります。地震だから毎回余震+倒壊というのは、余りに発想が貧困。火事とか電線の断裂とか水道管の破裂とかガス漏れとか、毎回目先を変えることは出来るはずです。
そして、真相は完璧な死亡確定。トリアージタグが黒。倒れた時、真理さんが脈や呼吸を確認していた段階で、既に危篤だったのでしょう。

それにしても、これからどうドラマを作るのかと思ったら、全11話らしいですね。追いついた直後に終わるとは!
アニメの公式サイトって、全何話予定かを告知しているのを見たことが余り無いのですが、何か理由があるのでしょうか?





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