2009年10月01日

本当に東京都は…… 東京都青少年問題協議会議事録

山口弁護士が、毒気を抜かれたようなリンクだけのエントリーカマヤンさんのBLOG経由)を上げていたので、議事録を読んでみました。

とは言え、第7回専門部会の議事録を読んだだけでギブアップ。もの凄い障気に当てられて、その内容をまとめるので精一杯でした。

とりあえず、どんなことが話されているのか、児童ポルノやインターネットに関連する部分を見てみたいと思います。なお、委員の経歴については、こちらを参照して補足しています。

また、該当ページは一々記していません。上記リンク先のPDFを開いて、CTRL+Fで見て下さい。

まずは、会長が配付資料の児童ポルノに関する部分を解説している所から。「手元の資料」は、公開されていませんが、まあ、推して知るべし。


○銅谷会長(東京都健全育成審議会)

次に、「児童ポルノについて」でございますが、ここで申し上げているのは児童買春・
児童ポルノ禁止法にいうものに限らず、例えばコミック誌、アニメで幼児や小中学生のよ
うに描かれたキャラクターが性の対象として過激な行為に従事しているというもの。小学
生、ローティーンの少女が露出度の高い水着とか下着で、性的なシーンを連想させるよう
なポーズやセッティングで撮影されたグラビアなども含まれます。これらは、現在の条例
に照らして、仮に「甚だしく性的感情を刺激する」などの指定基準に該当すれば、青少年
に閲覧させるのが不適当なものとして指定を受け、区分陳列などの規制がかかることはあ
りますけれども、こうしたテーマを直接に扱っていても、描き方、写し方の程度が緩けれ
ば、そもそも諮問候補にさえ上がってくることはありません。



そもそも、一自治体が「健全性」を審査する事自体が大問題なわけですが、これは「大日本帝国の精神を継ぐ」偉大なる最高裁が認めているので仕方ありません。
ですがあくまでも、基準は猥褻性その他。当然、過激でない物は対象外です。


たとえ描写が露骨ではなく
ても、児童を性的対象として扱うものについて、少なくとも青少年に販売等をさせない不
健全図書の指定基準に加えることについては、規制が区分陳列や包装にとどまる限り、表
現・出版の自由を阻害するものではなく、今後必要があれば審議会の諮問図書に加えてい
くべきという意見も出されてございます。さらに踏み込んで、そもそも大人に対しても完
全に閲覧・販売ルートから排除すべきかどうかについては議論が分かれるところですけれ
ども、業界の何らかの自主性を求めることはできるのではないかと考えております。



しかし、彼らは当然それでは満足しません。
「描写が露骨でなくても」と言うのは、「気にくわなければ」と同義です。しかも、基本的にゾーニング対象を決めるだけのはずが(青少年の健全育成=青少年に見せないようにしよう、ですから当然です)大人の閲覧・販売も禁止しよう、と言っているわけです。
これは、完全な検閲宣言です。
また、「業界に何らかの自主性(自主規制、の言い間違いでしょう)を求める」がどう言うことかは、ソフ倫を見れば明らかです。



○青山青少年課長
あと、こちらは小中学生を対象とした過激な少女コミックというふうに一応名前をつけ
させていただいているのですが、出版社的にも、特段、青少年に見せてはいけないという
カテゴリーでは売られていないような雑誌や単行本の中で、やはり小中学生が見るとした
ら過激な内容ではないか、かなり露骨な描写ということで、実際に都民の方々から、「う
ちの娘がこんなものを読んでいて」とか、「表紙がかわいいし、昔、親の世代が読んでい
たような同じ雑誌の名前というか、そういったものなので何も違和感を感じなかったけれ
ども、中身を見てびっくりした」というような投書ですとか、「具体的にこういうタイト
ルなんだけど…」ということで、都民の方からお電話をいただいたりするようなことがあ
るような種類のものです。



青山青少年課長は、都庁の担当課長です。何度も、都の立場から「説明」に当たっています。
なお、この「説明」が、いわゆる官僚の政策コントロールに他なりません。「何が問題か」「どうすべきか」の基本情報を握るわけです。

そして、ここで取り上げられるのは、お約束の「市民の声」。本当に、何年経ってもやり口は変わりません!

BLOG主は、15年戦争中の児童図書統制と言うマイナー分野を研究していたのですが、当時使われた錦の御旗も、この「市民の声」「母親達の苦情」でした。この時の統制は、最終的にかの有名な「少年倶楽部」や「のらくろ」の排除まで到達します。ついでに、その時の遺産・児童文学者の利権が「文部省推薦図書」だったりするのですが、これは山中恒あたりが精力的に批判してきた部分ですね。あの人の場合、自身の体験から政府憎しが強すぎるのが難点ですが。(体験から出た怒りなので、誰もそれを否定できないわけですが)

ついでに、戦後も繰り返された図書浄化運動なんかも、同じラインで来ています。この委員さん達が読んでいたであろう作品だって、散々批判されてたんですよ。典型的には、「あしたのジョー」とかね。

こう言う、定量化できない・するつもりもない事を言い出したら、警戒レベルをアップルジャックまで引き上げるべきです。パブリックコメント募集時などは、その同じ口で「反対論の多さが絶対的な意味を持つわけではない」とか言い出す光景を、我々は幾度も見てきました。


さて続いて、なんと同人誌についての言及もあったりします。委員からの質問に答えて……


○青山青少年課長
そうですね。同人誌につきましては、結局、中身がどういうものかと
いうのは私どももチェックはしているのですけれども、先ほど申し上げたような知事が指
定をして告示をして、それを売らせないようにするという、そういった仕組みになかなか
乗りにくいというか、実際に条例を施行するという立場から、この仕組みで指定をするこ
とによる効果というのがなかなか期待できませんので。ただ逆に、売られている場所がか
なり限られていて、秋葉原などの同人誌専門店で売られておりますので、そういう意味で
は、私どもも、2年ほど前ですが、秋葉原のそういった専門店に対してちょっと中を見せ
ていただいて、基本的には18歳未満の方には見せられないような内容のものについて、例
えばフロアを完全に分けていただくとか、あと、コミックマーケットなどでも、主催者側
もそういったことには非常に協力的でございますので、その中での指導をちゃんとしても
らいブースで18禁のものを扱っているところには、そういった子どもというか、中高生の
方が買えないようにということで、実際にこの条例の趣旨を守っていただくようにという
ことでご説明したり、ある意味、行政指導と言うのかもしれませんけれども、そういった
ことをやっております。



良く知られるように、同人ショップもコミケ準備会もゾーニングには協力的です。
ただ、一点。健全育成条例から見て、彼らの「行政指導」には根拠がありません。ゾーニングを指導できるのは、条例で指定された図書だけです。彼らが「法的根拠無く動き回っている」と言う事は、押さえておく必要があるでしょう。本来、こう言うことをやってはいけないのです。何が悪いかを決めるのは、行政ではありません。
実際問題、私もゾーニングは為されるべきだと思いますし、こう言う形であれば協力するのも道理だと思います。
ですがこれ、やって居ることは、都庁の代紋を利用した圧力に他なりません。この辺の無自覚さは、この委員会に通底しています。(まあ、肥大化した行政組織の体質と言ってしまえばそれまでですが)


続いて、ネットに関する部分。吉川委員は、名簿にある「土」の下に「口」の東京都知事本局長でしょう。同じ都職員ですが、青山課長が事務方であるのに対し、委員としての発言になります。


○吉川委員
そうですね。今、自分が描いた同人誌系のようなものを無料で見れるように
しているサイトが結構多いんですよ。多分、それは販売を前提にしているものあると思う
のですけれども、販売を前提にしなくて無料でオンラインで見れるような書籍といいます
か、そういったものがあるんですよね。そういった場合に、ネットで見れるオンライン書
籍ではあるけれども、貸付とか販売はしていないといったものがあった場合に、この条例
では何かできるのかなというところがありますけれども。



何を言っているかというと、ネットも「健全育成」のために規制しろ、と言う事です。
当たり前ですが、東京都の条例でネットを規制しようというのは無茶です。


○青山青少年課長
現実にはというか、近年、ネットが問題になってから、実際にそうい
ったオンラインで画像だけを閲覧させているものを指定した実績というのはそもそもない
というのが実際でございます。要は、オンライン書籍を指定ということができれば閲覧禁
止義務というのが当然かかると思うのですけれども、今段階では、とりあえずそれをやっ
たことはありません。



ですが、とりあえず実績はないよ、と言う当たり前の説明を経て……


○吉川委員
完全に電磁的記録のみでネットで閲覧可能な状態にされていた場合には、も
との図書を指定しても、ネット上で表示させている画像自体の表示を禁止させることがで
きないのであれば、実効性ということになればほぼないんですね。サイト全体を指定図書
にするのは無理だというのは何となく理屈上わかるのですが、今後、オンラインで漫画な
どを見せるような個人などが出てきた場合に、そういったぺージ自体も、ある意味、図書
の1つだと思うんですよね。



と、今後規制対象にしていこうと布石を打ちます。
繰り返しますが、健全育成条例はゾーニングの問題しか扱っていません。それを超えて、健全育成のためならネット上の表現までパージするべきだろう、と露骨に言っているわけです。アメリカの連邦裁判所が言っているとおり、未熟な子どもの基準に合わせて大人の表現を規制するのは本末転倒ですが、まあ最初から本も末も解らない人達なので……


そして、「自由の敵」と言い切って構わない、ECPATの後藤が、演説を始めます。


○後藤委員
先ほどの銅谷会長のご指摘にもありましたが、児童を被写体にしたものにつ
いてはこの指定要件に当たらないと。要するに、著しく性的感情を刺激するようなところ
にも当たらないということですよね。ですから、それはここでは対象外になっているので
すけれども、まず1つは、そういうものを対象にする必要があるんじゃないかということ
と、あとは、そもそも仮に対象にしたとしても、売ってもいいことは変わらないわけです
よね。子どもに売ってはいけないというだけで、売ってもいいことは変わらないというこ
とですので、そもそもそういうものを被写体として売ることについて、何らかの規制を青
少年健全育成条例で入れるようなことはできないのかということはやはり考えたほうがい
いと思うんです。それは児童ポルノ禁止法の問題にもなるのですけれども、その法律だけ
でいいとするのか、やはりそれぞれの自治体で条例で何らかの考え方を示していくべきで
はないかというふうに思った次第です。



この委員会が開かれたのは6月25日。例の法務委員会の前日です。例え児ポ法改正が敗れても、都条例で気にくわない表現を潰してやろうという気満々。「売ることについて、何らかの規制を青少年健全育成条例で入れる」事が実現すれば、秋葉原の同人ショップを焦土にできます。それは、中古を含めて成立している流通・市場にとって、致命傷になるでしょう。


勿論、彼の演説はまだまだ続きます。


今日、鈴木さんにもそのときも来ていただいて、あれは偽らざる気持ちで、その後規制
したのでかなり変わったと思うんです。その意味で一歩前に出たというのは正しい選択だ
ったとむしろ思うのですが、状況が変われば包括指定ということも十分あり得るというこ
とだと思います。ただ、あのころからも出ていたのですが、紙媒体のものというのは氷山
の一角であって、やはり問題はネットだと。販売でも、もうネットを通しての、紀ノ國屋
にしろ、丸善にしろ、完全にamazonに抜かれてしまって、圧倒的にamazonの世界になって
いて、あそこでは売るときに一部画像を見せてしまうわけです。初めの何ぺージか分は見
せて売るみたいなことをやるわけですよね。ですから、それに対応する対策のほうがむし
ろ次の段階としては重要な問題になってくる。



「包括指定」というのは、個別に審査するのではなく、先に要件を決めておいて(性表現が20頁以上、とか)網をかける方法です。当然ですが、審査の手間が省けるので、正に網羅的検閲が可能になります。
ところで、amazonが成人漫画を試し読みさせているなんて初耳です。いつもの捏造・印象操作でしょう。


あと、やはり児童ポルノに関しては、やはり漫画は被害者がいないのだから、こういう
ものは幾ら出してもいいという意見が今でもあると思いますが、あのころも強かった。漫
画だったら全然というのですが、今日見ても、やはりかなり問題のあるものがあると思い
ますね。それは、恐らく健全育成という観点で東京都で考えたときに、何もしなくていい
かどうかという問題は議論が変わって、ネットでああいう漫画が出されて流れるようにな
ったときにどうなるかという問題は出てくるし、出だしていると思うんです。ただ、申し
わけないのですが、常に議論をしてコンセンサスがある程度得られるところから前に出て
いったという経緯があったということです。



そして、来ました。
コンセンサスがあるから被害者がいなくても表現規制して構わない、と言う、雄々しすぎる所信表明です。だから、「問題」ってなんですか?「出だしていると思う」って、あなた関連ネットワーク運営しているのに実例も挙げられないんですか?それなら、そんなもの無いって事だと思いますけど?

さて、彼らが執拗に嫌うネットですが、児童の被害を出せ、と言われた警視庁の答弁が以下。


○嶋村管理官(警視庁)
本年1月1日から4月30日までに当警視庁で検挙いたしましたインターネットサイト利
用に起因しました福祉犯事件の被害児童数につきましては77人でございました。



4ヶ月で77人!わーお、スゴイヒガイデスネー。なんですか、この統計誤差みたいな数値は?
また、「検挙した事件の被害児童数」と言う回りくどい言い方にも注意が必要です。被害届ではなく、検挙件数でもなく、検挙した事件の被害者……
これ恐らく、「大物」を捕まえたんじゃないかと思うんですよ。つまり、買春などで、一人で数十人の余罪を自白したようなケース。例えば、毎週買っていた犯人を一人とっつかまえれば、一年分で最低50件の被害者が出ます。小賢しい臭いがプンプンしますね。

なお、今回一番もの凄いなと思ったのが、以下の発言。


○青山青少年課長
それから、(3)「青少年への働き掛け」というところで、これも考え方に属するもの
かもしれませんけれども、インターネットでは、やはり親の知らない間に子どもが洗脳さ
れてしまうこともあり、ちゃんと保護されている子どもと、そうじゃない子どもとの格差
がどんどん進んでしまうということですので、親が保護能力を失っているときには法的に
保護するしかないというようなことをまたつけ加えております。



お前らが「洗脳」とか言うか、と言うのはさておき……
あったりまえの話ですが、子どもの教育方針決定は、親の権利です。虐待に至らない限り、宗教でも共産でも保守でも君主制でも、子どもに教える権利は親にあります。当然、ネットの利用や性情報についてもです。それを国家がコントロールするのを、全体主義とか共産主義とか言います。「親が保護能力を失っている場合」と言うのは良くありますが、それは少なくともネットでの情報利用等で判断することではありません。
「最近の親どもはダメだから、何が健全で何が正しいか判断できる我々行政機関が」などと言うのは、最悪の監獄国家です。ヒトラーユーゲントって知ってますか?先住民の文化破壊政策も、同じ手が使われますよね。

それと、性教育でも思想(右でも左でも)にしても、温室培養して18歳超えた段階でラッシュを喰らう方が、余程危ないと思いますけどね。少なくとも、未成年の内なら、小林よしのりに心酔してうざがられようが、創竜伝を暗唱しようが、あとでいくらでも笑い話にできますし。


そして、以後最後まで後藤を超える大演説をぶち続けるのが、東京都小学校PTA協議会会長の新谷委員。
「学識経験者」カテゴリに入ってるんですが、どんな実績があるのやら……
とにかく、もの凄い電波具合で、何故こんなのが民主国家で行政運営に関わっているのかと、天を仰ぎたくなる勢い。


○新谷委員
この図書に関しましてはたくさんあるので、意見として言わせていただこう
と。先ほどは質問だと思っていたので失礼いたしました。
私たちは、子どもの安全の見守り活動やSNSや掲示板での小学生の援助交際や、そう
いった行為に関する活動をしております。



見守り活動というのは、皆さん知ってのとおり、町内会の暇なご老人達の暇つぶしです。揃いの制服を着て、警備員気取りで徘徊しているあれですね。勿論防犯効果なんぞありません(統計上有意の差はない)。また、自分が子どもだった頃を思い出せば、子どもにとってはうざいだけだというのも十二分に理解できると思います。


その背景として、幼稚園児とか小学生が対象に
なった漫画がこんなふうに売られていて、これが規制をかいくぐっているというならいい
のですが、そもそもこれに対する規制がないということ自体が非常に問題だと思いますし、
社会として、親としておかしい、許せないと思います。そもそも、こういった幼児や子ど
もに対して、あのような汚らしい過激な性表現を許すということ自体がおかしいので、ま
た写真集も、さっきおっしゃいましたけれども、そもそもこういったものが発行できて平
気、誰も罰せられない、注意も受けない、何もないというのはいかがなものかと思います。
幼児や子どもを過激な性の対象にした写真集、漫画、そういったものは本当に何かの規制
をかけるべきだと思います。そういったものが日本の文化や価値観を変えていきますし、
犯罪を助長するということにもつながると思います。



これは、私の切り方が悪いのではありません。二つ上の引用部分と↑の引用部分は、そのまま繋がっています。なので、「その背景」が何を指すかは解りません。多分、小学生の援助交際云々でしょうか。そんな物が漫画の影響でないことは、少年犯罪データベースを見れば一目瞭然ですが……
そして、彼がいきり立って主張する「規制がないということ自体が非常に問題」だとする理由は、「社会として、親としておかしい、許せない」と言うもの。つまり「俺が許せないと思った物を出版するな」と言う事です。こう言うのを、専門用語でファッショと言います。「健全な漫画」代表選手である所の、ドラえもん「独裁スイッチ」の回を読ませるべきですね。

と言うか、注意をしたいなら、ご自分でやればいいのでは?都の威を借りて権力で押しつぶそうとか、教育が必要なのはこの人の方じゃないかと思います。
それにしても、犯罪を助長するということにもつながると「思う」って、検証をする気もないんですよねえ……



いろいろあるのですけれども、結局、雑誌・図書業界が売れないとか言っていましたけ
れども、雑誌・図書業界のためにも、きちんとした規制をしてあげることが、結局、悪質
な業者、悪質も出版社が淘汰されていくということにもなるので、さっきの方たちに質問
ではなくて言いたかったのですが、皆さんのために健全な業者、出版社を生かすために、
どんどん悪質なものはペナルティーを科して消していくというような仕組みがかえって皆
さんのためにもいいのではないかと思いました。



規制をして上げる事が、皆さん(出版業界)のため!
ここまで押しつけがましい台詞を聞いたのは、さすがにはじめてです。真面目に訊きたいんですが、あんた何様ですか?そもそも、その「悪質」と「健全」を分けるのは、あなたなわけですよね?
「ぼくのかんがえたりそうこっか」みたいな作文は、ご自分が会長を務める小学校でやられたらよろしいかと存じます。多分、道徳の授業の教材として使えるんじゃないですか?「我が闘争」辺りとの比較教材として。


言論の自由とか表現の自由とおっしゃい
ますけれども、それはプラスα、芸術性のあるときだと思います。それから、自由があれ
ば責任もある。そういったときに、幼児とか、ああいったものが本当に言論の自由、表現
の自由の「自由」に当たるのか。そういったものを社会が、私たちが許せるのかというの
は多いに議論をして考えていかなくてはならないと思います。やはり社会としてのモラル
とか、品格とか、いろいろなものへの影響、そういったもののマイナスを考えれば、自由
とか、そういったものの権利とかプラス、そういったものも減じられるというか、なくな
ると私は思います。親として、社会の構成員としても、日本の将来を憂うる一人として、
本当にこういったものが規制もなく存在するということはなくしていただきたい。なくす
べきだと思います。



……
だから、さっきからあなた「思います」しか言って無いわけなんですが、妄想は布団の中だけにして下さいよ。
表現の自由は芸術性がある場合のみとか、正に戯言。百歩譲ってそう言う基準で規制対象を決めるとしても、どうせその「芸術性」を判断するのは自分たちだ、と言うつもりでしょう。

そして、「日本の将来を憂うる一人」とか、自分で言ってて恥ずかしくないんでしょうか?「悪党の最後の下着」は、21世紀まで有効なんですかねえ。


それから、いろいろな議論があるかもしれませんが、こんな小中学生が撮れる、そんな
に過激じゃない、時代は変わったよ、もっとすごいのを見ているよと言われましたが、そ
れでも、そういった簡単に手に取れる小中学生が買えるものに、こういう先生とか、近親
相姦など、こういう本当に露骨な性描写があるということ自体は、やはり日本の子どもた
ちは危険ですし、不幸です。海外へ行っても、そんなことは絶対ない。こうやって子ども
向けの物の中にそういったものはないというのが現実なので、余り甘く甘く、仕方ない、
仕方ないとやっていくと、どんどん悪しきに流れて落ちていきますので、やはりこういっ
た青少協とか行政とか、私たちが責任を持ってできるところからきちんとしていくという
考えを示していく、厳しくしていくということが必要なのではないかと思っています。あ
りがとうございました。



日本の子ども達は、海外と違って、誘拐されて臓器抜かれたり、誘拐されて性奴隷にされたり、誘拐されてそのまま出てこなかったりする確率が異常に低いです。
それ以上の何を、望むというのでしょうか?エロ漫画は子どもを襲いません。

あとまあ、「性は悪」みたいな愉快な原理主義で育てられたお子さんは、性犯罪者になる可能性が高かったりするので(因果かは知らないよ、相関だよ)新谷委員のお子さんの将来がとても心配です。
勿論、子どもの教育内容決定は親の権利ですから、存分に行使なさって当然だと思いますが。

なお、新谷委員はこれで発言が終わったはずが、未練がましくまだ続けまして……


○新谷委員
私は、青少年が見なければいいとか、そういっただけではなくて、実際に写
真じゃなくて漫画だから被害者はいないだろうではなくて、全体でどうしてこんなに小さ
い子どもが性被害に、昔からこうだったのか。なぜこうなったのか。



なんか、もう日本語になってないんですが、大丈夫なんでしょうか。
前記少年犯罪データベースにあるとおり、実際は昔と違って減っている、です。


本当に増えていると
思うんです。やはりアニメ文化とか、ロリコン文化が絶対助長していると思います。です
から、大人が見るものであっても、ビデオでも、それがもとで、たくさん見たから犯罪し
たくなって犯罪を犯したという人がたくさんいるんですよね。興味を持って、やはり実際
子どもにしてみたい、おとなしいから、大人の女は恐い、嫌だからと。やはりそういった
ものを助長していると思うので、大人が見るものであっても、漫画であっても、写真であ
っても、子どもをものすごく性的に虐待している。見てください、幼稚園児ですよ。こう
いったものを描くこと自体、自主規制に頼れないならば、自主規制をお願いして、アンコ
ントローラブルならば、やはりいろいろな意味でそういった規制の仕組みをつくっていく。
そういった流れもつくっていかないと、子どもに見せなければいい、大人は幾らでも子ど
もはぐじゃぐじゃに楽しんでいる。そういったものを販売してもいい、規制もないという
のは、そのこと自体が社会全体で私はおかしいと思うんです。だから、大人が見るもので
あっても、幼児がこういうふうにされているようなものが平気で存在できるという社会自
体がおかしいと思うので、それを何とかしていただきたい、私はそう思っています。



とまあ、いつもの感情論。話になってません。行政の方針を決める委員会が、こんなざまでいいのかと。大体、委員に消費者や流通の代表が一人も入っていないというのも、凄まじい状況なわけですが……


ただし、新谷委員については、弁護すべき点があります。
それは、以下の引用を読んで頂ければ一目瞭然でしょう。PDFの3頁目です。


簡単ですが、事務局からの事前の説明については以上で終わりますが、真ん中の台のと
ころに今ほど申しました指定図書と、あと、一部「成年コミック」マークがついたような
図書も置いてございます。



つまり、この専門部会、エロ漫画・写真集・同人誌等の実物を提示して、委員を煽ってるんですよ。(前記リンクのPDF参照)
そりゃあ、好きでもないものをみせられたら「こんな物規制しろ!」と叫びますよ。私だって、鬼畜グロ漫画なんか無理矢理読まされたら、少なくとも反射的には、「こんな物燃やしちまえ!」と思いますもの。基本的に一般人でしかない委員に、マイノリティー向けの性表現物なんてぶつけたら、どう言う反応を返すかは自明です。

つまり、一人の委員がどうこう言うよりも、そう言う方向に誘導するためにコントロールされている、と言う所が重要なのです。

青山青少年課長のもの凄い発言を見れば解るとおり、現在の東京都の「青少年育成」方針というのは、こんな惨状なわけです。
さすがハイル石原閣下の長期政権。どこにだしても恥ずかしくない、ナチス宣伝省ですね。「退廃芸術展」はまだですか?

人を焼く気満々の全体主義者が牛耳るデビルズタワー(©メタルマックス)が、後2年は安泰だと言う事を思うと、国会よりも余程タチが悪いですね。


ヒトラーと退廃芸術―「退廃芸術展」と「大ドイツ芸術展」
ヒトラーと退廃芸術―「退廃芸術展」と「大ドイツ芸術展」

ナチスは、芸術の破壊者と言う汚名をドイツに残しました。多くの文化遺産を破壊し、偉大な才能を死に追いやり、結局得た物はなんだったでしょう?
主流の倫理観に沿わないからこそ、強く保護されねばならない。それが、表現の自由の鉄則です。


10/2 追記
反オタク国会議員リストさんが、第8回専門部会の内容を含む批判をアップしてましたよ
とりあえず、”「証拠がない」という反論をどう黙らせるか”が、真面目に話し合われてる様子に感激です。ハナっから科学的整合性を敵扱い!
ここまで解りやすくポンコツで良いのかと思ってしまいます。コメディ小説の悪役(創竜伝とか・笑)みたいな解りやすい罵詈雑言をまき散らされると、「現実」のクソゲーぶりが際だつと言うものです。



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