2009年10月20日

ナチスの後継者はどっち? ドイツの反暴力ゲームイベント

暴力ゲームを集めて破棄!? ドイツ銃乱射事件の被害者遺族らによるイベント(Gpara.com 日本での第一報)
ドイツ語の告知ページ
German Group Plans Killer Game Drive(アメリカでの報道)


先日話題になった、ドイツの反暴力ゲームイベントについて。
要するに、銃犯罪の被害者達が集まって、暴力ゲームをたたき壊したわけです。

どう見ても焚書です。本当にありがとうございました。

ナチスに焚書されたハイネの名言「本を焼く者は、やがて人を焼くようになる」を、百回くらい朗読させたい所です。
ゲームをパージしたら、次は何ですか?退廃芸術ですか?俗悪小説ですか?「市民道徳を侮辱する」トム・ソーヤーですか?

ちなみに、ムッソリーニ率いるイタリアのファシスト党は、戦前に海外産の漫画を禁止してますね。ディズニーの作品だけは「極めて良質」なので規制対象から外すという、愉快な内容ですが……


ナチスの再来を防ぎたいのなら、やる事は簡単です。
法を平気で無視し、暴力を行使する個人や団体を、きちんと取り締まれば良いんです。結局の所、ボリシェビキにせよナチスにせよ、過激な少数派が権力を握る場合、暴力で多数派を黙らせる以外に道はないのですから。

ナチスも共産党も、過激なことを言っているだけであれば、絶対に政権など取れませんでした。

現在先進国で「わが闘争」が本屋で売られようが、「シオン賢者の議定書」が出回ろうが、それだけでユダヤ人を虐殺しようとする人間が大量発生したりしないのと同じです。


これを見ていて浮かぶのは、戦後ドイツの悲劇は、「現状に不満があるからと言って、ナチスのような電波を支持してしまった」と言う反省なしに、彼らに全ての責任を押しつけてしまったことにあるんだろうな、と言うありふれた感想です。

「だまされた」という被害者意識を前提にするならば、「だます」方法論としての言論統制を是とするしかない。それがつまり、「戦う民主制」の病理でしょう。

それにしても、これを見る限り、秋葉原の事件を受けてヒステリックなダガーナイフ規制へと突き進んだ日本は、相対的にマシなんでしょうねえ。地獄と比べて涼しい、みたいな情けない話ですが。


ちなみに、あちこちで引用されている、同団体が使ったとされるハーケンクロイツ入りのイメージ(こちら参照)ですが、同団体のページでは確認できませんでした。トップページに掲げられている、などと言う記述もよそで見ましたが、勿論見あたらず。
ご丁寧に、英文記事制作者が自作したのだとすれば、悪質な印象操作じゃないかと思うのですが……

それと、いまリンクを貼った日本語記事は相当問題あり。
「原文」表記があって、まるで上記英語ページを訳したような体裁ですが、単に引用が一部あるだけで、大部分はその記者の主観でしかありません。毎度の事ながら、翻訳記事を書く人は、大手マイナー問わず読者をなめてるのか、それとも最低限の引用作法すら知らないのか……
これでは、偏見丸出しでひどいアンチゲーム記事を書くメディアを笑えません。


ちなみに、最新の犯罪統計によると、日本とドイツの比較は以下のとおり。

平成20年度版犯罪白書より。

主要犯罪




殺人





こうして見ると、ドイツが際だって高いわけではないことが解ります。と言うか、アメリカが酷くて日本が平和な以外、英仏独は横並びですね。ゲームの普及とは関係なさそうです。

この件とは無関係ですが、何度見ても、日本がゲーム規制を云々される理由がどこにもないことが良く解りますね。


>正確な相互比較は困難であるが,各国の主要な犯罪の統計数値を見る限り,我が国の主要な犯罪の認知件数及び発生率は,各年ともほかの4か国を下回っている。

と警察庁自身が書いてるんですから、政府はイギリスの汚職議員だのアメリカの原理主義団体だのに対しては、きちんと「バーカ」と回答して頂きたく……



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