2009年11月13日

EU3 インノミネ その4 ビザンツ帝国の復活2


ヨーロッパユニバーサリスIII コンプリートパック版 【完全日本語版】


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あらすじ:
貴族の権限拡張とバーターで手に入れた、身の丈に合わない常備軍を使い、オスマンを数百年早く衰退期に叩き込んだ、我らがビザンツ帝国。ギリシアを掌握し、小アジアに拠点を築き、ここからの雄飛はなるか。


と言うわけで、史実ならビザンツがオスマンに叩き潰されルネサンスの幕開けとなる15世紀半ば。我がビザンツ帝国は、飛ぶ鳥落とす勢いで東部へ領土を広げます。

きっかけは、オスマンの東部進出。かの国は、失った領土を補うべくグルジアに圧力をかけ、一州残して領土を掌握。「まだ終わらんよ」と言いたげに軍備拡張に入ります。しかし、いつの間にか中央アジアの広大な領土を安定させたティムールが、一気に西進。オスマンとイラクを食い荒らしにかかります。
勿論、我がビザンツ帝国はこれを座視するわけもなく、「弱った奴は泣いても許すな」の列強精神に基づきオスマンに宣戦布告。小アジアからオスマンを駆逐します。

しかしその直後、これに危機感を憶えたマムルーク朝エジプトが、イスラム圏の盟主としてビザンツに宣戦。ビザンツは30年戦争に突入します。
しかし、度重なる戦争で兵士の練度と将軍の能力が爆発しているビザンツにとって、もはやマムルーク朝は敵ではありません。数こそビザンツを超える物の、歩兵中心で練度の低い主力を緒戦で撃砕。厭戦度が高まりまだ不安定な小アジアやギリシアで反乱が頻発する中、陸軍主力は地中海沿岸を南進。かつての十字軍の進路を辿り、ユダヤ(エルサレム)を攻略します。
一方、戦争前に大型キャラック船の建造が可能となっていた海軍は、20隻を超える艦隊をもってアレクサンドリアを封鎖。さらに、本国で編制を終えた兵士一万を奇襲上陸させ、アレクサンドリアを包囲します。

結局、二度の休戦条約を挟んだ一連の戦争で、マムルーク朝は破滅的打撃を受け小国に転落。ビザンツは東地中海をほぼ内海化し、今や周囲に敵はありません。

やった、これで後は楽ちん!

……とはならないのが、このゲームの良い所です。
まず、増加した領土は全て異文化の異民族が暮らす土地。反乱が頻発します。地中海沿いに細長く伸びた領土に加え、島嶼部でも良く反乱が起きるため、各地に兵力を駐屯させる必要が出てきます。
具体的には、ユダヤとアレクサンドリア、小アジアに各12000の騎兵を駐屯させ、海軍も輸送船が中心。この続発する反乱対策に追われる内、領内のインフラ整備が立ち後れていた事に、後で気づく事になります。

一方、ビザンツはどう頑張っても技術が「東方」。畜生、野蛮地域の西欧なんて、うちの国から亡命した学者と文献資料がなければ、ルネサンスも迎えられなかったくせに!などと史実に基づく怒りをモニターにぶつけても仕方ありません。
と言うわけで、「西欧化」と言うイベントを、いい加減起こす必要に迫られます。これは、幾つか難しい条件があるのですが、実は最大の物は「領土が西欧技術の国に接している事」。

東方に絶賛領土拡大してしまったビザンツに、そんな国がお隣さんがあるはずがありません。本当はヴェネツィア領がギリシアにあったはずなのですが、オスマンがカソリック教国連合軍とドンパチを始めた時、ドサクサに紛れて併合済。バルカン半島の国々は揃って「東方」の役立たずなので、困った事になりました。
選択肢としては、先進国ひしめくイタリア半島に殴り込みをかけるか、ハンガリーを打通して神聖ローマに侵入するかです。ですが、どちらも結束かたいカソリック連合を相手にする羽目になるので、絶対に避けたい所。ただでさえ、復讐を誓うオスマンや、その向こうで不気味に勢力を拡大するティムールが居るのです。

ところが、救いは意外な所から。同盟を結んでいたフランスが、低地地帯(ベルギーの辺り)の小国連合と戦争を始めました。ですが、途中に中立国が挟まっているせいで、戦争は思うように進展しません。
これを見たビザンツ帝国は、敢然と小国連合に宣戦布告。極東の某島国が、400年後くらいにやって列強から総スカンを食った、押しかけ参戦です。かくして、キプロスに駐留していた艦隊は、10000の兵員を乗せてジブラルタルを超えます。フランスを寄港地に使って今で言うオランダ辺りを果敢に奇襲。なんか、ヘラクレスの柱付近で輸送船が二隻ほど沈んだ気がしましたが、まあ我慢。国家の総兵力が三千しかない小国を併合し、なんと西欧に領土を獲得しました!
なお、歩兵五千を治安維持に残した艦隊は帰国。この約50年後、ついに国境を接する事になったフランスにこの領土は回収される事になるのですが、それは後の話。

かくして、16世紀。ついに我がビザンツ帝国は技術タイプを西欧に転換し、長足の技術進歩を開始します。

イタリアで発生した南北戦争(ミラノVSナポリ)に介入し、念願のローマ奪還を達成するのはもう少し後ですが、その下準備はここから始まっています。地味にマルタを回収したりとか。

なお、西欧化によって国内で発生した混乱に乗じ、懲りないマムルーク朝が戦争を吹っかけてきましたが、これを一蹴。ついにカイロ一州に追い込まれたマムルーク朝は属国化を受けいれます。もっとも、後で、人口の多いカイロはちゃんと自国領にしておくべきだったと悔やむ事になるのですが……

また、彼の国に付き従って喧嘩を売ってきたチュニジア等の地中海南岸の国々も、まとめて属国化。我が世の春という様相になってきました。

軍隊も、気付けば常備8万を超え、世界有数の大国です。しかし、そんな鼻歌交じりの気分は、長くは続かなかったのでした……

16世紀も30年を超えたある年、東部国境に異変。イラク方面で大人しくなったので放って置いたオスマンが、消滅します。犯人はティムール。そしてこの連中、何の前振りもなく宣戦布告してきました。その時ビザンツはグルジアの切り取り作業にいそしんでいたのですが、慌てて講和して属国化。これを迎え撃ちます。

とは言え、はっきり言ってなめていました。何しろ、ビザンツは既に西欧技術の大国。時代遅れのティムールごときに負けるはずがないのです。
ところが、国境地帯で敵を迎え撃った騎兵12000が、瞬時に消滅。何事かと思ってマップを確認すると、前衛だけで合計6万を超える部隊が国境からなだれ込んできていました。慌てて本国から戦力を回し、各地の要塞が時間を稼いでいる間に敵を各個撃破にかかります。
基本的に軍隊の性能はこちらが上なのですが、敵はやたらと戦争慣れしている上に、数が異常。ここ30年楽な戦いしかしてこなかったビザンツ軍は、往事の名将も軒並み他界しており、苦戦を強いられます。何より、2万3万と言う部隊を苦労して全滅させても、瞬時に前線に兵力が戻ってきます。後で解った事ですが、史実と違ってオスマンの圧力を受けなかったティムールは、中央アジア~インド北辺を制覇しており、やたらと国力が肥大化していたのです。
これに、この時代でもまだ健在のキプチャク・ハン国が、旧グルジア領を虎視眈々と狙って国境線に兵力を終結。このティムールとの競り合いはこの後ずっと尾を引き、常時3万あまりの兵力が東方国境に釘付けされる事となりました

一方、16世紀が進むにつれ、西欧各国は集権化が進みます。小国は次々に消えていき、イタリア半島ではミラノ、神聖ローマではアンスバッハ、そして東のポーランド西のフランスが勢力を拡大。早めに西欧に進出して地歩を固めないと、我がビザンツが、史実におけるオスマンの二の舞になってしまいます。

かくして、東方国境のティムールに怯えながら、ヨーロッパ打通を目指すビザンツの戦いが始まるのですが、以下次号。

いやあ、本当、ティムールが困るんですよ。馬鹿みたいに兵力持ってるくせに、奪い取って美味しい領土は無し。緩衝地帯として小国を独立させてもすぐに食われちゃいますし、あの野蛮人どもさえ居なければ!
要するに、小アジア~イラク地域は、無意味に広大すぎて、国境線が広くなって守るに難い状態になるのが困りものなんですよね。この辺、後背が海で安心して領土拡大にいそしめる、オランダやフランスが強いわけです。



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