2010年03月07日

議員さんに手紙を書く時に…… 大事な所だけ


表現規制に関して、議員さんへのメール・手紙送付が活発化しています。
一方で、効果がでなかったり、それどころか逆効果になってしまうような場合も多くなっているようです。

そこで、簡単に防げるポイント・注意事項だけ書いてみたいと思います。

1,嘘を書かない
下に書くポイントは、全て本当の事を書いて下さい。
下手な嘘をつき、それがあとから発覚すれば、運動に大被害を与えます。嘘の統計やインチキな世論調査・非科学的な方法を批判する以上、同じ所まで落ちてはいけません。
例えば、別名を使って複数送ったり、選挙民と偽ってあちこちにメールを送るような真似です。ネットでもアナログでも、嘘は結構な比率でばれると言う事をお忘れ無く。
議員さん達は横の連絡もありますから、「あれ、この人(この文字・この文章の癖)、うちにも選挙民だって言って手紙送ってきてたよ」などと言う事態は普通に起きますからね。


2,自分の立場を書きましょう
手紙は手紙です。ビジネスでもプライベートでも同じですが、まず自己紹介から入ります。
その時、自分がどう言う立場で手紙を送っているかを明確にしましょう。無記名は問題外です。
露骨な事を書けば、「どんなアピールできる立場か」を表明すると言う事です。

例えば、該当するなら必ず書くべき立場として、「選挙民」という物があります。
○○していただけるなら次回必ず投票します、○○していただけないのなら今後は投票しません、○○を期待して投票させていただきました…… これが、一番有効な立場です。我々一般人が持つ最大の力は投票権で、これに比べれば正論も科学的事実も力は数段劣ります。

逆を言うと、何を置いてもまずは自分の選挙区の議員さんに手紙を送るのが、大切と言う事になります。

「業界関係者」というのも、該当するなら「使える」立場です。ある職業の人間としての懸念表明を受けた場合、背後にいる同じ業界の人間を考慮に入れざるを得なくなります。

ですが、当然関係ない業界の場合は、書いても無駄と言うか、後述する「余計な情報」です。勿論、弁護士の立場で違憲の疑い濃厚と指摘、と言ったパターンは使えます。

どれにも該当しない場合は、△▽を憂慮している者、××に注目している者、と言った立場を出すしかありません。これは要するに「無関係な人間」ですが、同じような立場の人間から多く手紙を送られれば、「この問題は、こう言う立場で注目している人間が多くいるのだな」と認識される事になります。


3,余計な事は書かない
まず第一に、目的はあくまでも今回の条例案への反対だと言う事。
第二に、論点を増やせば、それだけ悪印象を持たれる機会が増えてしまう事。
最後に、議員さんも秘書さんも忙しく、長文はそれだけで悪印象である事が挙げられます。

特に二番目は重要です。前に詳しく書きましたが、関連団体への罵倒などは厳禁です。
また、現状への反対も、今回はあまり詳しく書かない方が良いでしょう。都の青少年育成条例は、非常に多くの問題を抱えています。しかし、それはすでに長く運用され、「実績」を積み重ねています。何より、制定に関わった議員さんも多くいます。いくらムカついても、「今回は」スルーしましょう。あえて書くとすれば、「現状でも多くの問題が指摘されているが」程度にしておきましょう。具体例をどうしても挙げたいとするならば、「基準があいまい」「遊戯施設への立ち入り規制は親子のコミュニケーションを阻害」と言った、割と良く指摘される議論に絞りましょう。
「現状でも反対」の相手は、今回言う事を聞いてやってもどうせ票にはならない、と言う現実的な読みをされてしまいます。

三番目は、FAXが禁止なのと同じ理由です。手紙を読むというのは、議員さん本人ならその時間、秘書さんなら時給がかかる事になります。つまり、負担(コスト)なのです。味方になってくれそうな人に、大きな負担をかけてはならない。これは当然です。


4,送りすぎない
例えば、選挙区の議員さん全員に送るのは危険です。何故なら、1人が投票できるのは1票だけだからです。何かの拍子に「あ、その人うちにも送ってきてた」などと言う話になった場合、信用は地に墜ちます。
また、これは常識だと思いますが、同じ問題について何度も同じ人に送ってはいけません。
最低限、前回手紙を送った時と状況が変わり、「前回に付け加えるべき事」が出てはじめて送りましょう。

あ、議会での質問や投票に対して、お礼の手紙を送る場合はまた話が別です。



とまあ、すぐにできる簡単な注意点としては以上です。
パブリックコメントと違い、議員さんへの手紙は「意見」の送付ではありません。「お願い」や「取引」(票と政策の交換)ですから、自ずと書式は違ってきますよ。

以上、何かの参考になれば幸いです。



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急遽作ってみました。

●自分の実名と連絡先を必ず書く。

最低限のマナーです。
名前も名乗らない人の言うことなど聞いてくれません。

...
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この記事へのコメント
こんにちは。
私は今現代社会の勉強をしている高校生です。
議員さんにメールを送れるということを知ったので、
少し不安ですが意見を聞いてもらえたらと思います。

私はもうこの地球環境問題に対して、時間がないと思っています。
沢山の国で洪水や砂漠化などが起こっています。
地球は私たち自身をつくってくれた大切な生命体です。
地球だけではありません。貧しい国の子供たちが
3秒に1人死んで行ってしまっているんです。
もっと議員さんたちに地球全体をみてほしいと心から思います。
そして、実際にその国へ行って体験すれば、
今口論している場合ではないことも分かるはずです。
本当に地球や子供たちを助ける一番の近道は
議員さんたちの持っていいる力だと思っています。

大変図々しいかとは思いますが、国民の中の1人の意見です。
Posted by 仁科文伽 at 2011年01月16日 10:48
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